ゴモラの悲劇
最近、長男(4歳)がウルトラマン怪獣に目覚めはじめた。
同じ年の従兄弟が、以前からウルトラマンが大好きだったのだけど、うちの息子は親がライダーばかり見せているのと、松山ではテレビ放映もしておらず、ケーブルテレビもないので、あまり関心がなかった。前に買っておいて、すっかりご無沙汰になっていた怪獣図鑑みたいなの(メビウス以降)をひっぱり出して、熟読(といっても字は読めないので親が読まされる)していた。
平成以降のウルトラマンはよく知らなかったのだけど、特にメビウス以降は昭和の怪獣を何回も登場させているのを知ったのも、この怪獣図鑑のおかげ。
ちょうどTSUTAYAにいくことになったので、「ウルトラマンでも借りるか〜」ということで、好きな怪獣のゴモラが出ているDVDを借りてきた(もちろん初代ウルトラマン)。
早速、 ゴモラの回を見てみた。自分の過去の記憶では(リアルタイムではみてないのだけど)こんな感じだった。
- ゴモラを南の島から輸送
- 輸送途中で大阪に落下
- 落下した先で大阪城を襲う
- ウルトラマンがやっつけて、めでたしめでたし。
しかし、実際に久しぶりに見てみて愕然とした。 細かいツッコミ(そもそも日本に持ってくるか? と)はさておき、感じたのは、自分の意志とは反して日本に移動させられて、あげくのはてに虐殺されたゴモラの悲劇だった。
初回のウルトラマンとの対戦は強烈な尻尾の攻撃で圧倒して強さを誇り、地中に潜って移動。移動先の大阪の市内で科特隊に自慢の尻尾を切り落とされる。大阪城付近に登場して思う存分破壊した後に、ウルトラマンとの再戦。自慢の尻尾をふるおうとするも、既に切り落された後で、虚しく相手に向けたお尻を振るだけ。尻尾の切断面がとても痛そうで、娘も「あっ、これ痛そう」と思わずさけんでしまうくらい。
弱ったゴモラに、ウルトラマンの追い討ち。自慢の鼻先と左の角を無惨にも折られて痛々しい姿になってしまった。頭の角の切断面がまた痛々しい。子供達も「可哀想」の連発。最後の手段、地中に逃げようとするゴモラを引きずり出したウルトラマンは、眉間に必殺スペシウム光線を発射! あわれゴモラは爆発もせずに、地面に崩れ落ちた。そんなゴモラを埋葬するでもなく、ウルトラマンは空に向かい飛びたった。
始終を見ていた話のキーマンである「怪獣殿下」と呼ばれる少年は「やった、さすがウルトラマンだ!」と一言、見ている我々は「え・・・」。科特隊の隊員たちが「思えば、ゴモラも可哀そうなやつだったな」「剥製にして飾ってあげよう」との台詞はあれど、あくまでも「よくやったウルトラマン」のメッセージのみ。
人の経済活動のためだけに採集されて日本に持ってこられ、野外に放たれたが故に、必死に新しい環境で生きようとしているだけで駆除対象になってしまった様々な外来生物たちとゴモラが被って、人の行為の愚かさに気づかせようとする話だったのかなぁ、とか深読みしてしまった。
ウルトラセブンで同様の話があったら、もっと全面に考えさせる終り方になったんだろうね。
ちなみに、同時に借りてきたタロウの タイラントが出ている回も見た。タイラントは自分が一番好きだった怪獣で、様々な怪獣の怨念が集まった合体怪獣。ゾフィーからエースまでのウルトラマンをやっつけて地球にきてタロウと戦った。大怪獣バトルにでていたらしく、怪獣図鑑に載っていたので、ゴモラと同じく借りてきた。どれくらいタイラントが好きだったかというと、全長62m、体重5.7万トンという数字や、「耳がイカルス星人、顔はシーゴラス、腕はバラバ、胴体はベムスター、足はレッドキング(背中と尻尾は忘れた...)」が、30年以上たってもすぐに出てくるくらい好きなのだ。
早速みてみた。30分の尺で、ウルトラ5兄弟を倒すものだから、一人辺りの時間が短い短い。さくさくっとウルトラ兄弟がやられていくのは、見ていてすがすがしいくらい。ただし地球でタロウにやられるのも早く、「えっ、これで倒されちゃうの?」というくらいあっさりしていた。再登場している大怪獣バトルでは、かなり強い位置付けにされているそうなので、タイラントファンとしては、よかったなぁ。息子も「タイラント凄い強かったね!」と満足げだったのでよしとする。
個人的には、セブンとメトロン星人の「夕日の決闘」をみたいなぁ。
毛虫の天敵を求めて
近くの公園に大量にいた ヨコヅナサシガメを庭木の害虫対策として適切かどうか評価している。
庭木の害虫で、義母からきつく言われているのはイラガの種類。幼虫に棘に毒があり非常に危険ということで、毎年農薬で防除すると言われていた。実際、去年の秋にカキを収穫した時に、イラガの幼生が大量に葉の裏にいたときはゾっとしたものだった。今年から松山に住むことになり、子供もいるので極力農薬は使いたくない、という要望を挙げて、とりあえず薬の使用は保留として、様子を見ながらいこう、という話になった。
そこでイラガほか庭木の害虫対策の筆頭として挙げたのがサシガメ。サシガメなどの肉食性カメムシは、対象の体液を吸うタイプの捕食者で、水生昆虫のタガメやミズカマキリと同様である。ただし捕獲肢がないため、相手を押えつけて襲うということはできないらしい。
飼ったこともないし、知識として知っているだけだったので、とにかくどんなものかをプラケースに入れて1月ほど飼育してみた結果、次のようなことがわかった。
毛虫、イモムシ類をよく捕食する
想定通り、自分よりも小さい毛虫、イモムシ系に対しては非常に積極的に捕食した。チャドクガ、マイマイガの毛虫や、アゲハチョウの幼虫などをあたえたところ、毛虫の棘にもまったくひるむことがなく、近づいて口吻を刺しこんでそのまま体液を吸っていた。
自分より大きなものは捕えられない
自分より大きい獲物には消極的で捕食できなかった。例としてはジャイアントミルワームやシャクトリムシの大型のものなど。ただし相手が死亡していれば、近付いて体液を吸うようだ。
素早いものは捕えられない
例としてガやハサミムシなどはすぐに逃げられてしまい捕食できていなかった。これは捕獲肢がないためやむをえないのかな。
外殻があるものは捕えられない
口吻を関節の隙間に刺しこめばしとめられるとはいえ、動いているものに対してそのようなことはできないようで、ダンゴムシ、カメムシなどは生きているうちは捕食できていなかった。
これらの実験の結果、毛虫に対してのヨコヅナサシガメの天敵としての可能性は立証できた。あとは実際に庭木に離しての効果を調べたいのだが、すでに20匹以上をカキの木やカシの木などに離しているのだが、とんと姿を見せない。もしかすると鳥に食べられてしまったか、まだそれほど餌となる毛虫が発生していないため、他に移動してしまったか。
サシガメに定住してもらうためには、餌となる毛虫などが一定数以上いなければならない。このあたりが系としてのバランスの難しさなのかもしれない。いきなり放しても、すぐに住みつくというわけにはいかない...そう、システムは一度には作れないのだ。
今年はしばらくは、木を眺めて毛虫が発生していないかをチェックする週末になりそうだ。
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