参加のまちづくり入門演習の紹介
書かなきゃいけないことがいっぱいあるのに書けてないのですが、締め切りまでもう少しの、このイベントを紹介します。
これはC.アレグザンダーの直弟子でもあり、コミュニティプランナーとして活躍されている中埜博さん、笹川万国さん両氏が講師として実施する、C.アレグザンダーの理論を元に両氏が実施しているまちづくりの入門編です。よりわかりやすく言えば、住人自から町を改善していくための、参加型の計画づくりを体験します。その一つの方法として参加者が自分達の要求を共通言語(=パタンランゲージ)としてまとめて、計画をつくり、実行レベルまで落していきます。
実はこの演習は、 昨年の夏に早稲田大学芸術学校で開催したもの をベースとしています。その時は学生向けの夏季オープンスクールでした。外部からの参加者を若干名募っていて、そこに私を初めとする数名の社会人、ソフトウェア開発に携わる人間が参加し学生と共に演習を体験しました。そこで得た学びはとても多く、昨年夏以降の私の活動に大きな影響を与えてくれました。 [1]
今後も是非とも、多くの人にこの演習を体験して欲しいと考えていましたが、残念なことに早稲田芸術大学での第二回以降の開催ができない、という話を聞きました。そこで私を含めた前回の参加者を中心に、是非もう一度この演習を開催して欲しいと、両氏に頼みこみ快諾して頂きました。また、開催場所については、アジャイル開発で活躍されている アットウェア 様にご協力を頂き、開催場所を提供して頂きました。こうしてようやく今回の募集までこぎつけた、という次第です。今年1月に開催したオブジェクト倶楽部主宰の アレグザンダー祭り では、この演習のエッセンスを元に実演して頂きました。しかし本当に私が皆に体験してもらいたかったのは、本演習なのです。
先ほどで「パタン・ランゲージ」という言葉を私は使いましたが、ソフトウェア開発に携わる人々は「ああ、デザインパターンのパターンね」と考える人もいるかと思います。ここではっきりと私の意見を表明しておくと、
現在のソフトウェア業界で言われているパターンとは別のものと考えたほうがよい です。
では何が違うのか? あくまでも私見として述べると、この演習で学ぶパタンとは「利用者の要求から生み出され、関係者間で深く共有され、実行レベルの計画にまで関与し、デザインの指針としても作り手が従うべき、ビジョンであり共通語彙」です。
我々ソフトウェア技術者は、いままで誰かがまとめてくれたパタンを参照して使うことは学んできました(デザインパターンがその一つです)。またPLoPの活動などを通じて、自分達の成功体験をパタンとしてまとめて世に公開する方法も学んできました。しかしC.アレグザンダーが意図していた、 利用者が自分たちの要求をパタンとして表現し作り手と協働で目的を達成していくというプロセス は恐らく学んではいないのではと感じています。アレグザンダーの意図したパタン・ランゲージとは利用者と作り手が共通語彙として使うことができ、要求や設計指針を含めて表現可能なものであるはずです。 決して作り手の中で完結した語彙 ではありません。また、単にパタン・ランゲージのカタログをみせて顧客に選んでもらう、そんなやり方では上記の目的は達成できません。ではどうするのか?その答がこの演習の中に含まれています。
またこの演習では、パタン・ランゲージの実践的な活用法だけでなく、パタン・ランゲージ以降のアレグザンダーの研究成果である Nature of Order の考え方も取り入れられています。
この演習は町づくりという題材で取り上げますが、利用者を巻き込み参加型で進めることができるのであれば、その内容はジャンルを問わずに応用が効く内容だと考えます。様々なジャンルの方に参加して頂き是非感想を聞かせて頂きたいです。
また余談ですが、体を多く使って実施する演習そのものも、まちづくりというテーマも 純粋に楽しい です。二週連続二日間という変則的な内容ですが、オリジナルの開催が平日の五日間連続だったことを考えても、かなり参加しやすくなっています。
締切は参加費振込も含めて4/3中なので、まだ間に合います。申込みはこちらから -> 参加のまちづくり入門演習 春
| [1] | : Agile2010に提出した 私のプロポーザル はこの演習の成果を元にしたものです。 |
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