XP祭り2009 LT公開

9/19にXP祭り2009が開催されました。私もLTをさせて頂きましたので資料公開しておきます。

内容は「私とXPの10年、これからの10年」と題して、個人的なXPとの関係性の変化と、先日読んだ「木のいのち木のこころ」とか「Clean Code」と関連づけて話しました。XPに込められていた「良いビジネス価値を提供するための良いソフトウェアを生み出す方法」という点に気づいて行動するまでの10年でしたという話。本当はもっと回顧的な創設以来のXPJUGスタッフとしてのふりかえりみたいのをしてもよかったのですが、きっとそういうのは倉貫さんがやるのだろうと思い止めておきました(この選択は正解でした)。

宮大工の日々の技の鍛錬の積み重ねと先達の技の継承が数百年以上持つ伽藍を生み出すのと同じで、プログラマの日々の積み重ねと技の継承がよいソフトウェアを生み出します。一方、技の追及だけでは宮大工としてはいけないと口伝は伝えています。自分達が作るもの即ち伽藍は仏教という信仰のために作られるもの。そのためには仏教の教えとは何か、どのような使われ方をするのかを理解しておくということです。何のために必要とされるのか、どんな所で使われるのか、どんな価値を提供するか、を知っておかなければいけないかということです。これはビジネス価値の提供という、現在のXPの思考とマッチします。

次の「危惧」の話は正直余計だったのですが、流れで入れておきたかった。これはAgile2008に言って感じたことだけど、日本にはAgileとかXPという名の元にビジネスサイドも技術サイドの人が集れる場がないな、という印象があるからです。技術者がビジネスサイドについても意識しはじめる、ビジネスサイドが、技術サイドの技術卓越を尊重する、両者が対話できる、Agile Conference のような場ができるように、という想いを込めました。

最後の、今後10年の話はタイムオーバーで残念ながら話せなかったですが、これはある意味自分に対しての目標設定でもあります。個人の「よいソフトウェアを作りたい」という目標が、「世界をよくする」という大きな目標に向うための手段としてXPがあってほしい。