drafts/20071030csm

10/29,30の二日間にわたって、Certified ScrumMaster Trainingに参加した。トレーナーの一人のPeteさんが急病でこれずに、急遽もう一人のトレーナーのBasさんが一人で進行するという形になった。

日本で開催するにも関わらず、日本在住の外国の方が半数を占めていたのが印象的だった。日本人の参加者も半数は英語が問題ないレベルの方で、自分を含めた英語が得意でない日本人は戦々恐々としていた。しかし実際始めてみると、トレーニング自体は英語だけれど、トレーナーのBasさんはゆっくりと話してくれたため、英語が苦手な自分でもなんとかついていけた。また急遽通訳をしてくれる参加者もいたりして、日本人もなんとか全員脱落せずに終了できたようだ。

Scrumについての日本の情報としては二冊の書籍(一冊は自分も翻訳に参加した)と、アジャイル開発の本で触れている書籍と、Scrumを実践した方の公開資料などがある。Scrumについては、書籍などの情報から判断するに「非常にシンプルで、それほど改めて知ることはない」と正直たかをくくっていた。しかし実際はシンプルでありながら、奥深く、組織を変えるほどの力があるということを理解できた。具体例による説明、そして多くのグループワークによるディスカッションや体験を交えた二日間は、合計18時間にわたるトレーニングだったけど、あと一日あってもいいくらい充実した内容だった。

今回のトレーニングで色々わかったことがあるが、その中でもScrumの中で一番特徴的なScrumMasterの役割が印象的だった。今まで書籍から受けた印象は「Scrumを機能させ、チームを守るためならなんでもするリーダー」というロールだった。しかし今回のトレーニングを通じて「Scrumを機能させるため動くが、問題の所在を明かにし、チームやプロダクトオーナーに行動や決断を起すための問い掛けをする」という側面が強くロールであるという印象に変った。他にも「DONE(完了)」の意味を定義して拡張していくことの重要性、Self organization/managementの真の価値を知った気がする。他にもいろいろあるので知りたい人は直接聞いてください。

Scrumは先日のAgile2007、SDBP2007でアメリカで適用の印象を受けたが、ScrumAllianceのトレーニングの コースの予定を見ると、北米、ヨーロッパ、アジアと世界全土で開催されるようだ。もはや「アメリカで流行っている」という印象ではなく「世界的に広まりつつある」と言ったほうがよいのかもしれない。来年も日本で開催するらしいので、その際には興味のある方は是非参加して欲しい。

以下はこぼれ話。

  • その(1) Scrumの歴史の説明で、Scrumは New New Product Development Gameとリーン(=TOYOTA)を取り入れていると言っていた。一般的にScrumは野中,竹内両氏の New New Product Development Gameからインスパイアされたという話が有名だ。そのことについてBasに質問したら、この話はKen Schwaber氏の方で、Scrumの生みの親の一人であるJeff Sutherland氏はリーンの影響を強く受けているそうだ。Scrumが日本と関係が深いということがよくわかった。
  • その(2) 日本在住の外国人でアジャイルに興味があるけど、XPJUGやオブラブのようなコミュニティの存在を知らない人がいるらしい。XPJUGにはたまにそういった方を見掛けるけど、もっと彼らを巻き込む動きを今後進めていこうという話をしたよ。案外 TLUG(Tokyo Linug User Groupにそういう人がいるらしいぞ。